2019年10月10日現在、日本列島に接近中の台風19号が「地球史上最大級」や「カテゴリー6に相当する」とニュースで報道され、話題になっています。
昨日も台風19号に関して緊急報道をされましたが、「地球史上最大級」と言われている理由はなぜなのでしょうか?
また「カテゴリー6」とは、どういう意味なのでしょうか?
目次
台風19号の「カテゴリー6」はフェイクか?
米航空宇宙局(NASA)と海洋大気庁が連携して運用している気象観測衛星「スオミNPP」が日本に接近している台風19号を宇宙からとらえた。渦状の雲の幅は南北で2000キロ以上に及んでおり、米国内では「スーパー・タイフーン」として紹介されている。AP通信によれば、「ハギビス」と呼ばれている19号は大西洋上で発生するハリケーンの規模を示すカテゴリーでは最大級の「5」。米国内の気象専門家からは「存在しない6に相当する」という意見も出始めている。
引用元:www.sponichi.co.jp
スポニチの記事によると、AP通信では台風19号(ハギビス)はハリケーンの最大規模である「5」に相当しており、現段階では存在しない「6に相当する」との声もあると報じている。
そもそも「カテゴリー」とは?
ハリケーンにおける「カテゴリー」とは、風の強さのことを表しています。
カテゴリー1~カテゴリー5までの5段階のレベルがあり、「カテゴリー5」が最大規模となります。
日本の台風にも同じようにレベルがあり、以下の6段階に分類されています。
出典:weathernews.jp
AP通信には台風19号の「カテゴリー6」は記載されていない?
AP通信に台風19号(ハギビス)に関する記事が以下のように記載されています(一部を抜粋)。
Hagibis, which means speed in Filipino, had maximum sustained winds of up to 270 kilometers (168 miles) and stronger gusts at noon Thursday near Chichi island in the Pacific, about 1,000 kilometers (620 miles) off Tokyo’s southern coast. It was moving north at the speed of 20 kph (12 mph) and is expected to weaken over cooler waters as it nears Japan’s main island.
It’s the equivalent of a Category 5 hurricane.
引用元:www.apnews.com
上記の文章を翻訳すると以下の文章になりますが、「カテゴリ5のハリケーンに相当します。」とあり、「カテゴリー6」とは一切記載がありませんでした。
フィリピンの速度を意味するハギビスは、最大270キロメートル(168マイル)の風が持続し、木曜日の正午に太平洋の父島(東京の南海岸から約1,000キロメートル(620マイル))で突風が強くなりました。20km / hの速度で北上しており、日本の本島に近づくにつれて、より冷たい水で弱くなると予想されています。
これは、カテゴリ5のハリケーンに相当します。
引用元:www.apnews.com
また、ワシントン・ポストにも台風19号(ハギビス)に関する記事がありますが、「カテゴリー5」の記載はあっても、「カテゴリー6」とはありませんでした。
October 9 at 10:48 AM
Super Typhoon Hagibis has ramped back up to Category 5 intensity after weakening slightly Tuesday as it built a new ring of intense thunderstorms surrounding its eye.
The storm, featuring maximum sustained winds estimated at 160 mph as of Wednesday morning, is forecast to maintain its current Category 5 status for much of Wednesday before beginning a slow weakening trend as it curves more to the north and eventually northeast. Ultimately it moves toward a close encounter with, and possibly a direct hit on, the heavily populated main Japanese island of Honshu.
While the current forecast track could change given…
引用元:www.washingtonpost.com
<以下、翻訳>
10月9日午前10時48分
スーパー台風ハギビスは、火曜日にわずかに弱まりましたが、目を取り巻く激しい雷雨の輪を新たに構築したため、カテゴリ5の強度に戻りました。水曜日の朝時点で最大160 mphと推定される最大持続風を特徴とするこの嵐は、水曜日の大半を現在のカテゴリー5の状態を維持し、その後北に、そして最終的に北東に曲がり、ゆっくりと弱まる傾向が始まると予測されています。最終的には、人口密度の高い本州の主要な日本の島との緊密な出会い、そしておそらく直撃に向かって移動します。
現在の予測トラックは変更される可能性がありますが…
引用元:www.washingtonpost.com
AP通信とワシントン・ポストに台風19号(ハギビス)の報道がされており、カテゴリーに関する内容を取り上げていたことから、スポニチは誤訳をしてしまい「カテゴリー6に相当する」と報道してしまったのかも知れません。
台風19号が「地球史上最大級」の理由は?
台風19号(ハギビス)は「地球史上最大級」とも話題になっていますがなぜなのでしょうか?
tenki.jpによると、「台風19号の危険な理由」として以下のように記載されています。
今回の台風19号が危険な理由は「非常に強い」勢力で上陸するということだけではありません。ほかにも「暴風域が大きい」ため、広い範囲で、半日程度と長い時間、暴風が吹き荒れる恐れがあります。瞬間的には50メートル以上の猛烈な風が吹く可能性もあります。また、台風を取り巻く活発な「雨雲が大きい」ことも危険な理由です。半日以上と長い時間、強い雨が降り続く見込みです。湿った空気の影響で台風の接近前から雨が降り、総雨量がかなり多くなるでしょう。
引用元:tenki.jp
風が非常に強いだけではなく、半日もの長い時間、暴風が止まらないかも知れないようです。
そして、まだ記憶に新しい9月にあった台風15号と台風19号を比較した衛生写真です。
地球史上最大級…
存在しないカテゴリー6に相当…
台風の目が2つある…我々日本人は今週末、超実写版「パシフィック・リム」を目の当たりにするのか。
というか、絶対そんな呑気な事言ってる場合ではない。 pic.twitter.com/azbb80KLMN
— ライトメイカー (@Lightmaker12442) 2019年10月10日
台風19号は台風15号の10倍以上あるんじゃ・・・ってくらいの大きさがあります。
千葉県に甚大な被害を及ぼした台風の10倍以上だとして、そんな台風が街に直撃したと考えただけでも恐ろしいですね。。
台風19号についてネットの反応は?
最強クラスの台風19号の日本列島接近について、ネットではどんな反応があるのでしょうか?
命を守る行動をしてください、と、様々な言語で、政府CMをテレビとインターネットで放送したほうがいいと思う。
やばい。マジでやばい。
できるなら関東から脱出したいけど。
最低限、食料とかは確保した方が良さそう。
台風に備えててできる事は今一度考え直して行動してますが、先月の千葉を襲った台風のように、いくら家で備えをしていたって家の外で大変な被害があったりライフラインがなくなるかもと考えると怖くてたまらないです。
会社とか休みにならなくて意地でも会社に行って帰れなくなったり会社に着かなくて危険になったりしそうなのが目に見えてわかる。
こんなに危ないって言ってるんだから、せめて一日だけは、どこの企業もどのサービス業も休むべきだと思う。
それが仕事でも、命より守らなければならないものはないから。
みんなで引きこもるが吉だと思うな。
自宅も会社ももろ軌道上の海沿いなのに、12日休むなら自己都合だから有給か欠勤扱いになるというこんな隠れブラック会社は台風で粉々になって欲しい
仕事で外にどうしても出ないといけない人もいるでしょうね
日本人は自分の身の安全より仕事の方が大事ですから
当たり前に休めるように変えてかないといけない
人を殺傷する兵器ばかり開発していないで太平洋上で台風を消滅するためのミサイルを発明してください。
やはり、9月の台風15号で千葉の被害が凄まじかっただけに、不安の声が大きいです。
食料や水の確保、スマホのバッテリー充電などの準備はしておきたいですね。
こんなに危険な台風と言われてる中で、出勤させようとする会社が無いといいのですが。。
もし、出勤日で上司に「何が何でも出勤しろ!」と指示があっても、命の危険を感じたら問答無用で欠勤すべき事案だと思います。
まとめ
台風19号(ハギビス)の危険度について見てきました。
「カテゴリー6」というのはスポニチの英語記事の誤訳の可能性があるもかも知れません。
しかし、先月の台風15号よりも遥かに大きい台風19号は、「地球史上最大級」との表現が強ち大袈裟ではないのかも知れません。
事後で本当に「カテゴリー6」が出来ないことを祈りたいです。
万が一のために準備は忘れずにしておきましょう。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。